英国式フラワーアレンジメントのお店 フローリストローズグローブ FLORIST ROSE GROVE

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英国のお花屋さんについて

先月イギリスに行って来ました。


毎年イギリスに帰ることが私の充電になっているんですが、去年はちょっとタイミングの逃してしまって行けなかったので、約2年ぶりのイギリスでした。





ロンドンに行くといつもお花屋さんめぐりをします。仕事柄というかやっぱり気になるので昔からいくつかのお花屋さんを決めて回るんですが、この10年間の変化は大きいものがあります。好きだったお店の閉店や移動は日常茶飯事です。以前に付き合いのあったポーラプライクさんも大きなお店を閉店してデパートの入り口やスーパーの1階の小店舗へ移動したことがありました。その少し前にお店の拡張工事をしていて、しかもその工事しているところを嬉しそうに案内してくれた記憶があっただけに意外な気持ちでした。ですがやはり家賃の高騰やその他の事情でロンドンのお花屋さんはあっさりと店舗の閉鎖を決めるようです。


ダイアナ妃が御用達にしていたお店もダイアナ妃の没後、少ししてから無くなってしまいました。壁に貼っていたオーナーとダイアナ妃の笑顔の写真が懐かしく思い出されます。そこのオーナーはとても親切で、私が日本から来た事を告げると、店内に限らず地下の倉庫や作業場までそれはそれは丁寧に説明して案内してくれました。今はどこでお店をしてられるのでしょうか?


以前イギリスでの家庭用の切り花の売上形態の変化により専門店での売上をスーパーのそれが上回ったと聞いたことがありました。ちょうどその頃、先のポーラが英国の大手スーパーの「セインズベリー」と「マークス&スペンサー」の切り花部門をジェーンパッカーとそれぞれアドバイザーになってデザイン性の向上を競っていると言ってたことがありました(スーパー名が若干記憶が不鮮明ですが)。そのためかしばらくはスーパーの切り花売り場が良くなってきているように思ったのですが、最近はちょっと落ち着いてきているようです。ですが、買いやすさで上回るスーパーでの購買は安定しています。


この10年間で移動したり無くなったりしたお気に入りのお店を挙げればきりがありません。フラワースクールも同様です。それは経済環境の変化や、ロンドンでの店舗運営の難しさ、マネージメントのずれや高齢化など要因はいろいろとあるのでしょうが、日本の状況もいずれ同じ轍を踏んでいくように思います。日本のお花屋さんの数も平成11年をピークに今では10%近くのお店が無くなっています。環境はまずます厳しくなっています。これからの日本の切り花専門店の進むべき道のヒントはロンドンの変化の中に多くあると思います。

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