英国式フラワーアレンジメントのお店 フローリストローズグローブ FLORIST ROSE GROVE

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1月の英国

イギリスに行ってきました。


今回はスタッフ2名の研修を兼ねて3人での旅行です。





まだ春には少し遠いロンドンは思った以上に明るく、1週間の旅程の中、2人にはたくさんの経験ができたのではないでしょうか。


私にとっては何よりもまずこの驚くべき「円高ポンド安」。昨年の6月は1本ポンド215円、17年前に初めて行った時には245円。そして今回は最大瞬間円高127円。ホテルも買い物もレストランもレンタカーも全部40%オフのセール中っていう感じで、感激と溜息の連続でした。ロンドンで流行りのオーガニックレストランのデイルスフォードで3人でランチして40ポンド。昨年なら8,600円なのに今回は5,200円。スターバックスの朝食は3人で昨年なら3,800円。今回は2,300円。細かくてすみませんがすべてこんな感じで円高の恩恵を受けました。まあ、スタッフ2人にとってはその感激がいまいち伝わっていないようでしたけど。


しかしながら、今回もっとも驚いたことはあの「ポーラプライク」のお店の閉店です。以前にペントンストリートの本店が無くなった時も衝撃でした。高級スーパー・パートリッジ内の店舗が無くなった時も気にはなったのですけど、昨年の秋にデパートのセルフリッジ内のお店も、そしてリバティのお店も、それから地味でしたけどミシェランビルのコンランショップ前のお店も撤退したそうです。私はそれをリバティのポーラの店のあった場所にそのまま入っていた「ワイルドアットハート」のスタッフから聞きました。思わず「なぜ?」と声を荒げて聞いてしまったのですけど、「知らない。変化!変化!」と冷たく言われてしまいました。今回は時間がなかったので、本店が無くなった時のようにポーラのシンシアストリートのオフィスまで理由を聞きに行くことはありませんでしたけど、どうしたのか心配の気持ちでいっぱいになりました。おそらく店舗運営に興味が無くなり、スクールや書籍の出版のほうに注力するようになったのでしょうけど残念に思います。


大好きだったハーパー&トムズのお店が無くなった時には、移転先の郊外のお店まで見に行き、以前とは比べ物にならないぐらい寂しくなっていた店舗を見て暗い気持ちでタクシーに乗り込んだことを思い出しました。


一方では先ほどの「ワイルドアットハート」の勢いは「マックイーンズ」と並んで増している印象です。店舗も増え、スローンスクエアの近くの新しいお店はデザインもよくスクールスペースも楽しい雰囲気でした。このようにロンドンのフローリスト勢力図もどんどん変化していくんでしょうね。


いつものアンティークショップ廻りも少しの時間でしたけどいくつか回ることができました。





その中でも今回の一番の収穫は「ケンジタ・シルクフラワー」です。これは1934年から35年にかけてKensitasという煙草のカンの中に入っていたオマケです。3つのサイズがあるのですが、この写真のサイズで60種類のお花の刺繍があるそうです。縫い合わされて飾られたり、テーブルクロスやカーテンなどに縫い付けて楽しんだそうです。いきなり全部をそろえるのは難しいのですが、いくつかのきれいなお花を額縁にいれたものを4つ買って帰りました。ハニーサックル、キャンディタフト、パッションフラワー、ダッフォディル、どのお花も70年前も今も変わらぬ姿が繊細な刺繍で彩られています。煙草のカンにお花の刺繍という組み合わせがなんだか洒落ていて面白いです。これから少しずついろんなお花に出会っていきたいと思います。





今回はいつもの「ひとり旅」とは違いスタッフが一緒だったのでまた楽しさも変化があって面白かったように思います。かねてからの夢だった「クラリッジホテル」のアフタヌーンティも楽しめました。一人では行きづらいところも連れがいると行けます。とはいうもののクラリッジのティールームで一人でゆったりとお茶をいただく老婦人がおられましたけど。

 

「香りフェチ」のスタッフのおかげで王室御用達の「ペンハリゴン」巡りもたくさんできました。いつもの「胃腸休め」のチャイナタウンも一人で食べきれない料理も3人なら残さず食べることができました。まあいろんな良い思い出ができた楽しい研修旅行でした。

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